花梨とうの粒焼き

日々のちょこっとをちょこっと。

小粒話 いろいろ その5。

四コマまんが

この間はてなダイアリーの新着記事を眺めていて、あの(あの、ってことないが)サトウサンペイ氏がここでブログを書かれているのを初めて知った。 

あらま、びっくりだよ。

 

20代前半の頃。

取り憑かれたように四コマまんが雑誌ばかり読んでいた時期があった。 

まんがタイムとか・・あと名前忘れちゃったけど^^; 

会社帰りに妹と待ち合わせして、毎日のようにコンビニで買って帰る。

大概隔週に発売なのだが殆ど全種類買って読んでいたので、毎日何かしらの雑誌が売られていたのだ。

んで。

団地の6畳間に布団を並べて、夜中に二人で読み耽る。

何が楽しかったのか。

お年頃の女子二人が四コマまんがに没頭て。

 

その頃は二人共彼氏はいたが、まだ結婚したいという気になれず、得体の知れない将来に漠然とした不安を抱いていた。

・・なんかどっかからの引用みたいな言い方だが。

このままずっとこうやって四コマまんがなんぞ読んでいる生活なのかね・・私ら。

・・と、よく二人でため息をついてたもんだ。

 

あの頃はハッキリしない行く末に何かをハッキリさせたかったんだろうか。

せめて起承転結がハッキリした四コマまんがを読むことで。

なんつって。 

 

今は全く、という訳でもないが殆ど読まない。

軽いエッセイまんがは好きだけど、まんがタイムなどの雑誌は読もうという気にならない。

たった4コマで起承転結してしまう、というストーリーが。

いや、面白かったりするけども。

 

何となく自分の[結]と言う行く末が見えているからか?^^; 

いや、明日をも知れない今日このごろだけども。

将来、というものを考えると、あの頃のような遠い未来では無くなってしまったからか。

もう起承転・・・まで来てしまったからだろうか?^^; 

まぁ、まだ転ぶだろうけども。

 

 

 

ある意味あの頃は自分を持て余し、不安ながら実は平和ボケしていたのかも知れん。

羨ましいよ、あの頃の自分。

 

 

 

スガワラさん

全く唐突に何の許可も取らずにトラバさせて頂きますが(´・ω・`)

(取らんか!事前に!^^;)

最近楽しみに拝読させて頂いとりますkorogiさんの記事に、自分とそっくりな人の話が載っていた。

http://korogi.hateblo.jp/entry/2012/11/19/072057

ダメ押しとも言うべきオチ(オチ・・じゃないな^^;)がスゴイ話でし。

それで思い出した話ですよ。

これもまた20代の頃。

 

街を歩いていたら突然後ろから 「あらー!!?」と驚いたような女の人の声がした。

その人は、タッタッタ、と私の横まで駆け寄り顔を覗きこんだ。

見知らぬ年配の女性である。

「スガワラさんじゃない?? おひさしぶりー!」と、満面の笑顔で。

「いえ@@:・・私スガワラじゃないです^; 」

と言ったら、その人はポカンとした顔をした。

「え・・・??? スガワラさんでしょ??? やだー!もぅ~!」と。

 

やだー!もう~!・・と言われても、私はスガワラという苗字ではないのだが^^;

しかし、どんなに否定しようともその人はしつこく私をスガワラさんにしようとしていた。

一見、どこにでもいらっしゃるような、普通の中年女性である。

しかし。 

もしかしたら新手の勧誘かも知れない・・ うっかりつられて本名を名乗ったらいかんのではないか???

・・・と思い、本名は口に出さなかったが、とにかくスガワラさんじゃないということを必死に否定した^^;

しかしその人はずーっと、いやそんなはずないわよ、スガワラさんよ!・・と言い続けた。 

しびれをきらしたのか

「だってほら! この間○○で(店の名?)お会いしたじゃない!」

いや、、○○って店自体知らんのですけど^^;

そんな会話をずっと歩きながら(急いでいたので)していたという。

おばさん刑事による執拗な追求に負けて、もう、私はスガワラさんですと認めてしまおうか、とすら思いそうになった。

冤罪はこうして作られるのだ。

しかしやはりそれじゃいかんと思いなおし

最後は、「いや、とにかく私、違いますからー!!人違いですからー!急いでますからー!!」と、叫ぶように走り去った私だ。

 

全く疲れた事件であった。

まあでも自分とそっくりな人が7人(あれ3人だっけ)イルと言う中の1人が、「スガワラ」さんであるということが分かっただけでも良しとしよう。

 

あれ。。

 

ひょっとして、これ読んでいるアナタがスガワラさん?   

 

なんだこの締め方。

 

 

 

下手に合わせるのはやめよう

1つ前の記事で、私はイイ彼女を演じようとする余り、自分で自分の首を絞めていた、という話を書いた。(そんな話だったかな^^;)

 

その時の彼とは違う人なんすけど、かなり年下と付き合っていたことがある。

年上好き、ということでなければ歳の離れた自分を好きになってくれるっちゅーのは、年下の男子から見ても同じ年の女子と同等ぐらいに私しゃ若いのか!・・というちょっとした嬉しさがある。

私はそんな嬉しさを噛み締めつつ、心の中では必死に若くあろうともがいていた。

OLになった頃のことである。

 

趣味も彼に合わせていた。

競馬とプロレスが好きだった彼に付き合って、土曜日は競馬場でデートである。

知りもせんのに、パドックなんぞ眺めてう~ん・・なんてやっていた私だ。

 

プロレスなんてのも全く分かりもしなかったが、何となく観ているうちに名前を覚えたりしてきた。

 

問題はここからである。

ある時、いつものように居酒屋でお酒を飲んでいるとーーそこは昔ながらの古びた店でテレビがあったーー急に店主がチャンネルをプロレス中継に変えたのだ。

 

そこに出ていたプロレスラーを見て、嬉しくなった私はおもわず大声で叫んだ。

 

「あ!! 鶴田浩二だっ!!」

 ・・・と。 

 

すかさず

ジャンボ鶴田だよ・・」 ぼそりと彼が冷たく言った。

 

( ゚ω゚):;*.’:;ブッ ww

 

そうだ・・・(;;;゜ω゜;;A) ジャンボ鶴田だった・・・

 

もう右も左も真っ暗闇であった。

 

鶴田浩二さんもジャンボ鶴田さんもどっちもよく知らんことが災いとなった。

どっちにしろ、知ったかぶりの恐ろしさが身に滲みた夜だった。

 

程なく彼とは別れた。

 

 

 

 

ウンチク

パン好きな人々が集う場所。 

それはパン屋。 そりゃそうだ。

うちのパン屋にもパンに熱い人々 が買いに来る。

特に、あのカッタカタに固いバケットのコアなファンが。

で、長年の統計によると(つーても2年だけど)そのバケットファンは怖い人が多い。

 

何か知らんが、怒る怒る。

ちょっと焼き上がりが遅い時とかね。

んで、いつも昼頃に焼き上がるのだが

「何で昼なんだ!? いいかい?(いいかい?ときたもんだ)

僕は朝にバケットを食べたいんだよ。間に合わないんだよ、昼じゃ。」

・・と言う。

じゃあ、朝に焼きあがる店に行くがよろしいと思うが、必ず一言ウンチクを語ってから帰るのだ。

こんなスーパーのパン屋にウンチク垂れて何が楽しいのか知らんが。

 

前の晩に買ってもさ、翌朝じゃーダメなんだよ。風味が逃げちゃうの。

だってね。。。

 

パンは生きものなんだから。

 

そう。

これである。

 

『パンは生きもの』

・・・コレを言いたいのだ。 彼らは。

今まで何人からこの呪文を(呪文じゃないけど)聞いたことか。

 

たまに褒める人もいるけど。

 

これこれ!この綺麗なクープ(割れ目)よ! これがね、うまく入ることによって蒸気がうんたらかんたら。。

そしてそんな人も言うのだ。

だって。。。

 

パンは生きものなんだから。

 

いや、私もパンはだぁ~い好きである。

でも、長々とそんなウンチクを聞かされる時間が無いのだ。忙しいのだ。

 

いつか、そんなウンチクを長々と垂れられて、はいはい、そうですね。ええ、ごもっとも。。と、それまで頭をたれて聞き

例の

 

パンは生きものなんだから

 

・・・が出たら。。

 

はいはい。  あ。ちょっとすみません。

と言って、いきなりその人の頭をはたき

 

「アンパンマンかっ!!」

 

・・・と、言うのが夢である。

 

 

ということで。

明日も仕事ですよ。

コアなお客が来ませんように!!