待つ女 その2。
昨日はパート先で年に一回の健康診断があった。
半ば強制的なので、無精で金も無い私には大変ありがたいのだが、受付の白衣を着た2人の30代女性が妙にやさぐれていてびっくりした(笑)
その、やさぐれぶり! 合間合間の私語だとか態度が。
『さっきさぁ~19才の子いたじゃ~ん?つい忘れそうになって焦ったよぉ~ハイ。次の方~』
だとか
『この間さぁ~クラス会行ったんだけどさぁ~まいっちゃってさ~・・あ、尿はこちらにどうぞ~』
などと(笑)
いやいや、ふつ~もっとちゃんとキチンとした態度で仕事に臨むだろうよ^^;
職場の休憩時間じゃないんだからさ。
途中でタバコでも取り出すんじゃないかとすら思いました^^;
さて。
どこのこさんが前回の記事にトラバして下さり、追記を書いていたのだが長くなりそうだったので独立してもういっこ、書くことにしました。^^;
*どこのこさんの記事
『涙するのは今』
http://doconoko.hateblo.jp/entry/2014/05/29/192121
んで、私、今思ったんですが、つか、ソコにこだわる自分が自分でもわかりませんが(笑)なぜに貧乏暮らしなのに男が24色のものクレパスを買ったのかっつー問題について(問題か)ですが。
多分、ふらふら街を歩いていて目について衝動買いしちゃったんじゃないか、と思うわけです。そのクレパスを。
決して心底欲しくてお金貯めてた(貯めなきゃ買えない値段だったかわからんが)わけじゃなく。
だから、そのクレパス(クレヨ~ンじゃないところがまた)を見た瞬間、俺はもしかしたら絵の才能があるのかも知れんとかちょっとは思ったに違いないよ。本気ではないにしろ。
きっと彼女にしてみれば、その日はいつもよりちょっと奮発して夕食のコロッケを2個づつにしようと思っていたのだ。
だけど瞬時に諦めた。あ~あ・・ではなく、むしろ、彼が絵を描き、それを眺めている自分を想像し、そこに小さな幸せを見出して。
だからコロッケは3個買った。
彼は2個。自分は1個を食卓に並べる。
『あれ?1個でいいの?』
『うん。あんまりお腹空いてないの。』
『そっか・・でももっと食べなきゃ身体壊すぞ。俺の半分やるから。』
そんな男の、優しいようで深く分かっちゃいないぶりを彼女は分かりながらも、それでもぐっとくるのだ。
『どうした?』
『ううん、何でもない。・・ありがとう。』
『うん。』 (なんじゃ、この勝手な妄想の会話は^^;)
男はそれで終わり。
コロッケを半分貰ったから嬉しくて泣いているんじゃないだろうことは分かっているが、そんなことに感動するほどこいつは俺を好きなんだな・・ぐらいは思うだろうて。または、俺も稼ぎが無いからな・・と、ちょっとやさぐれた気分にもなったかもしれない。
でも彼女が泣いているのはそんなことじゃないのだ。
貧乏なんて、彼さえいれば何てことない。
彼のそんな優しさぶりが嬉しくて同時に不安なのだ。
深いところの優しさがこの人にはあるのだろうか。自分のことを本当に分かってくれているんだろうか・・。(似顔絵も似てないし)
私をずっと愛してくれているだろうか。明日は?この先は?
そして。
自分の気持ちにも揺らぎがおこるんじゃないか。
そんなことになったらどうしよう。
彼が優しければ優しいほど、今の二人の足元ぐらぐらさを実感してしまうのだ。
で。
クレパスのことばかりではなく、部屋にはきっと中古で買ったか先輩に貰ったかした(こっちの方が濃厚)ギターもあったに違いないよ。
普段は部屋の片隅に置いてあるだけなのだが、たまに思い出したように爪弾く。
爪弾くっつったって、上手くはないのだ。
上手くはないが、優しい彼のぽつぽつとした歌声を聴きつつ、彼女はそこにまた小さな幸せを見出しているのだった。。つづく。
彼は確かに優しいだろうし、彼女のことは愛していたには違いないが、平気で風呂を待たすところにも、何つーか、、自己中みたいなものを読み取る。(おおげさ)
だって、彼女の髪が芯まで冷えているのは自分のせいなのに、『冷たいね。』と言ったのよ。
冷たいね、じゃなくて、まず、待たせてごめん、だろうが!・・と思っていたことを思い出しました(笑)
・・・そんなことから、(そんなことからって、コロッケやギターの話、歌詞のどこにあるんだ!^^;)この男の、かなり刹那的な生き方っつーか、真剣にお金貯めて将来云々・・というところまでは考えてはいなかったんじゃないか、と。
何かしらの夢は持っていたにしろ。
いや、う~ん・・俺はコレになるんだっ!と言う確固たる信念みたいなものは無いな、きっと。(ただの歌詞なのにそこまでの言いよう 笑)
だから男はたまにやさぐれていた。
自分の行く末、この時代、この生活。
そこに彼女のことは無い。 いや、彼女を幸せにしたい、という気持ちはあっただろうけど、日々の細かいことは見据えてなかった。
どこのこさんが書かれたように、彼女の足元は。
その『やさぐれ』は、決して彼女には見せない。
優しさの裏に、やさぐれがあったとしても。
その、見せない『やさぐれさ』をも、彼女は見えていたのだ。
だから不安だったのだ。
で、どこのこさんのブログからの勝手な抜粋ですが^^;
女の恋は点なのだ。
今はこんなに想っていても、次の瞬間には、そうでないかもしれない。
互いに好きだと確かめ合った瞬間はその瞬間だけで、明日には、いや今夜にはまた不安になる。
だから、何度も何度も訊いてみたくなる。
私のこと、好き?
(どうでもいいけど、青色にしたかったのに何故かつかず、赤ならついた。なんでだよ!^^;)
そして。
男のそれは線だから、一度好きだと言えば、それは嫌いと言い直すまで未来永劫有効だと思っている。
だから男は、遠い明日ばかり見て、女の足元のぬかるみに気づかない。
名文である。
線な男は、待たせられるのだ。
それは、きっと彼女は待っているから、という自信で。
点な女は、待っていられるのだ。待たずにはいられないのだ。
それは、きっと、いつ彼が(幸せが)するりと手元から逃げてしまうかわからない、ということを知っているから。
『神田川』は過去の自分たちを振り返った歌である。
私が思うに、この二人は自然消滅か、さもなくは彼女の方が別れるよう、しむけたんだと思う。
あざとい、とか策略家、という感じでは全くなく。きっと泣きながら。
時代背景とか貧乏さゆえだとか、いろいろ原因はあったにしろ、彼はもう二人が終わろうとしていることにも気が付こうとしなかった。または気が付かないふりをしていた。
しかし彼女はソレを自分に気が付かせたのだ。
彼のそんな優しさが怖かったことが現実となってしまったことを気づかせたのだ。
もう自分の絵をも描いてくれなくなったことを。
私のばやいは、途中まで、彼女のように彼を待っていたけど、どうにも嫌いな部分に我慢が出来なくなってしまった。
てか、我慢している自分に我慢が出来なくなってしまった。
そこが彼女と違うところなんだろうな~。もう嫌いだもんな~。
こんな歌詞を書くような相手がいなかった自分の乏しい恋愛経験よ(笑)
この歌詞のように、嫌いで別れたわけじゃない、っつーのは男性より女性のほうが多いんじゃないかと思う。
『駅』は大好きな歌である。
駅で見かけた見覚えのあるレインコートに胸が震える。
彼女から別れを切り出したのだと思うが、嫌いになったわけではなく。
そして付き合っていた当時から未だに着ている、少しヨレヨレになったレインコートと、どこか哀愁のある後ろ姿に、ハタと気づくのだ。
彼は私だけを愛していたんだ、と。
あの時傷ついたのは自分の方とばかり思っていたけど、実は彼は未だに過去を、自分ではそうとも知らずに引き摺っていたのだ、と。
いや、私の勝手な解釈ですが^^; (今までの、全部そうじゃん^^;)
そういえば・・昔見た記者会見で、ある力士が女優と別れた際の理由について
『もう愛情がなくなりました』
と言って記者団を黙らせた?(いや知らんけど^^;)ことがあった。
この男はアホか(大変失礼)と思った。
愛情が無くなった、そりゃそうなんだろうけどさ。
それ言われちゃ~何も言えんけどさ^^;
しかし普通、別れを切り出す態度や言い方は男の方が優しいんじゃないか。
だから、いくら愛情が無くなっても滅多に別れを切り出さないのは男の方が多いんじゃないかと思う。
それなのに公衆の面前でそんなことをストレートに言ってしまった彼。
言われた女優は、『あの力士から愛情がなくなったと大っぴらに言われた女優』として今後生きなければならんのだ。
素直すぎるというより・・やはり思いやりがないよなぁ・・。