2014-10-09 蝶 なんつーこともなく かろやかに ひらひらと 悠々と 今わたしの目の前を横切ったけどさ アンタこの間の嵐 乗り切ったんだよねぇ あんな 風のなかで あんな 雨のなかで そんな 薄っぺらい羽で そんな か細いからだで でも わたしがどんなに感心しようと どんな賞賛の目で見ようと そんなことはどうでもいい という風に また次の蜜を探しにいった 生きるために 生き延びるために きらきらとして