読書の秋だったり。
●今、村上龍の『55才からのハローライフ』っつー本を読んでいる。
同じ著者で何年か前に出た『13才のハローワーク』をタイトルだけ知っていた人は、私のように、『55才からのハローワーク』だと思っていたに違いあるまいて。
で、13才ならば前途洋洋な感じで、希望とか夢、などの単語が浮かぶが、55才からのハローワークって・・何だか身に詰まされるもんがあるのぅ・・と勝手に重く考えていた。
そんなことでいつも図書館でその本が目につく度に素通りしていたのだが、改めてよく見たら、ハローワークじゃなくてハローライフか!と(笑)
うーむ・・と悩んだけど、結局借りてきた。
最初でいきなり婚活をしている女性の話が出てきたのでもう読むのやめようかと思ったけどそのまま読んでいたら、何となく読み進んでしまった。
しかし。
このぐらいの歳でハローとか付いちゃうタイトルだと、結局なかなか思うようにいかん就活模様、みたいな話になって、そんな中で中年の落ち着いた恋なんぞも混ぜ込んで・・となるのだなぁ。
何だか今の生活と地続きのような感覚で読んでいて、現実から離れて楽しめない^^;
やっぱ本の世界に入るならば私しゃ全く違う世界に行きたい、とも思った。
今の自分の境遇と照らし合わせながら本を読みたくないのだ^^;
この間読んだ『清須会議』なんぞ現実を忘れて楽しかったし。
ま、そんなことを思いつつ、ハローライフは、なかなか引きこまれたりしてはいるんだけど^^;
で、これ、ドラマにもなってましたのね。
●しかし図書館つーところはいつから私語が黙認になったかね。
私の地元だけか。
何故に司書の人たちは注意しないんだろう。
よく利用している図書館は温水プールが隣にある。
で、親子なんぞがプールから上がって図書館に来る。
来るなりバタバタと走る。
『パパー!本借りるぅー!』
『いいよー!じゃあパパはあっちにいるからね~!』
・・と、プールテンションのままである。
全くもってうるさいのだ。
『アンタらはもう一回プール入ってこいっ!
そんで喋る気力が無くなるまで泳ぎ疲れてこいっ!』
・・と、叫んだ。
心の中で^^;
よく図書館の入り口にマットが敷いてあり、[靴の泥をよく落としてお入り下さい]などと書かれているけど、そこに[プールテンションも一旦落としてお入りください]なんつってついでに書いて欲しいもんだ。
地元の図書館(てか図書室か)は全て何かの施設の中に入っている。
小学校にあるところなんぞは、階上から子供たちの授業の声が聞こえている。
音楽の時間などは歌声、リコーダーの音などでにぎやかだったりする。
また、地域センターでも常にどっかの部屋からカラオケだのウクレレの音などが聞こえている。
それはそういう目的の部屋、空間、時間であるからして、例え図書室からそれらが聞こえてきたとしても、何となく耳が別物としてとらえているので気にならない。
休み時間も音楽の時間も、小学生皆がしーん・・となってたら逆に不気味で気になるところだよ。
で、図書室ちゅーところは一旦ドアから中に入ったが最後、そこだけは静かにせねばならない空間なのだ。
その区別が出来とらんちゅーことが問題なのだ。
前に、図書室でぺちゃくちゃと喋っている二人組がいて(こっそり見たら近所の奥さんだった^^;)傍で読書していたおじさんがとうとう声を上げた。
『ねぇねぇ!何でうるさいの?何で喋ってんの?』
・・と。
静かにせんか!などと言うのではなくて、何でアンタらはうるさいのか、との疑問付きの怒り。
そうなのだ。
大人ならば、そこに元々図書館は静かに本を読んだり書き物をしたりするところである、という前提を当たり前に踏まえているだろう中での、その地声でのおしゃべりは何だ?って話なのだ。
図書館は静かに本を読むところである、という当たり前のことはもう当たり前じゃなくなったのかねぇ。
●つーことで、今夜は台風一過の十三夜。
8時頃犬の散歩に出て空を見上げたら、もこもこと雲が覆っていて、空に穴がぼこぼこ開いたみたいであった。
月は遠慮がちに雲の切れ目から顔を出していた。
明日は仕事が休みであるよ。
もうこんな時間だけども、寝ながら本を読むことにする。
だって寝ちゃったらすぐに明日が来ちゃうではないか。
勿体ない。
読むのは~
まどみちおの『いわずにおれない』
(『ハローライフ』じゃないのかぃ^^;)