花梨とうの粒焼き

日々のちょこっとをちょこっと。

祭りフィルター。

普段学校でイヤっちゅーほど会ってる異性に、シチュエーションが変わった場所でばったり会ったりすると妙に気まずいと言うか、特にちょっと気になっている男子に対しては、嬉しこそばゆいような居心地悪さを感じるのは何故だろうか。

 

普段と違う姿を偶然見てしまうと、ちょっと戸惑ってしまう。

特に小学生の頃なんかはそれでなくともその人に対する情報量が少ないのだし。

そういえば、昔、地元のお祭り会場にてお母さんらしき人の横で嬉しそうにイカ焼きなんぞにむしゃぶりついている同級生男子(別に好きではなかったが)を発見し、私は何だか見てはならんものを見てしまった気になってそっとその場から逃げだしたことがある。

見てはならんものじゃ全然ないんだけどさ(笑)

 

それが友達数人と一緒にいる時に

『あ!あれ中村たちじゃない?』

なんつって男子の集団を見かけた日にゃ~まぁ、盛り上がること盛り上がること(笑)

好きな男子がその中にいたら、きゃ~田中君がいる~ღなんだろうけど、そんなラッキーな場面はそうそう無い。

大概は、どうでもいいような男子の軍団で、やだぁ~何で中村たちがいるんだよ~的なものを多分に含んだ『うわぁ~』である。

で、先に見つけたこっちは、奴らに見つからないうちに隠れよう!なんて言いながら、手に持った綿菓子をかばいつつ、こそこそと参道の隅に逃げる。

あれ、何ででしょかねぇ~(笑)

別に見つかったとて何のやましさとか不利なことなんぞお互いに何もないのに^^;

で、逃げてる時も何故か皆、笑顔であるし(笑)

 

 

・・・そんなことを、昨夜、子供と地元の神社のお祭りでぶらぶらと屋台を冷やかし歩きながら思い出していた。(冷やかす、つーか、金がないからほとんど見るだけ 笑)

 

 

見知った異性と学校以外でばったり出くわす場所は、別に夜のお祭り会場でなくとも、近所のイトーヨーカドーだとかどっかの映画館でもいいんだけど。

しかし何だかそれとは別の、『夜の』『お祭り会場』ならではの独特なこそばゆいような心の盛り上がりみたいなもんがあるんではないかと思う。

 

友達と夜遅くまで(といっても10時前ぐらいだけど)堂々と出歩ける、というちょっと悪いことをしているような嬉しさ。

んで、何といってもあのドンドンドンツタタッタ~っつー祭り囃子の音。

あの、胸にドンドン響く太鼓の音って日本人のDNAに組み込まれてるんじゃないかと思う。

何かが湧き上がるような、何かに背中から急き立てられているような、いても立ってもいられん気持ち。

そこにきて、♪ハァ~ではじまる何とか音頭の出だしである。

 

ところであれですな。

かねてから思っていたけど、

あの、♪ハァ~っつーのは、ハァ~というメロディーだけで、もう日本人の日本人たらしめている何かをぎゅぅ~っと掴みますな。

民謡とか祭りの好き嫌いにかからわず。

お疑いならば、試しにご自分で♪ハァ~と歌ってみるがよい。(何でエラそうなんだ)

もう、力づくで『日本人感』でまくりでありましょう。

例えが同じだか知らんけど、スイスのヨーデルの、♪ヨーロレイヒ~と聞かされた時点で誰しもがアルプスの山々や高原を思い出してしまうように。

 

あ。

とは言っても、私は福島生まれの埼玉(一時、親戚の家に住まわせてもらってた)経由、東京砂漠育ちなので、その中での感覚で書いとりますんで、京都や大阪、沖縄などの民謡や盆踊りの唄は違うかも知れません。

 

ああっ!!そういえば!(たびたびうるさい)

今思い出したけど、私、幼少の頃、埼玉の親戚の家に泊りに行った夜に、寝入りばな、どこからかピーヒャラドンドンと祭り囃子が聞こえたんですな。

で、叔母に『お祭りやってる!行きたい!』と言ったんですが、お祭りなんかやってないわよ、と言われたっつーことがありました。

幼少言うても埼玉に住んでいた頃ではなく東京に越してきてから遊びに行ったので、物心はついていた頃だと思う。

 

思うにあれは、人間ではなく、裏山の狸囃子だったんじゃないか(笑)

大人には聞こえないのだ。

 

 

えと・・かなり脱線してしまいましたが何を書きたかったかっつーと。

そうそう、あの祭りの音というのは感情を高ぶらせる効果がありますよね、ということである。

だから、ちょっと高揚した気持ちで夜祭りに出かけ、そこで出くわした異性に対して普段より何段か上乗せした気持ちで見てしまう。

うすぼんやりした提灯に照らされていいカンジに影が差した横顔、などの照明効果もあるかも知れん。

で。

ちょっといいな、ぐらいに思っていたのが、そんな祭りフィルターがかかった祭り効果で何だかドキドキしてしまうのだ。

 

だいたいは、何日か学校で顔を合わせるうちに薄れていくもんなんでしょうけど。

スキー場で出会って街中でデートした時に、あれ?もっとかっこよく思えたのに?と思うような。

吊り橋効果で、吊り橋の向こうで待っている姿にあれほどときめいたのに、横断歩道の向こう側で待っている姿に、おや?と思う、というような。(無いか 笑)

 

というわけで。

 

祭り効果でときめいて後々付き合うことになっても後の祭りなのである。

・・と書いたらうまいこと書いたことになるのかどうか、迷っている私である。(書いとるじゃん^^;)

 

*追記

ピーヒャラドンドン、の中の、『ラドン』だけ抜き取ってキーワードで表示するのは止めて頂きたい^^;

誰が『大怪獣ラドン』の話をしとるんじゃっ!