モノ語り。 追加トラバ&追記アリ。
台風がいよいよ近づいてきて、固く閉ざした(いや、立て付けが悪いので固くないか^^;)家のシャッターを開けろと言わんばかりにドンドンと叩いたりまたは口笛を吹いて誘惑し、外におびき出そうとしているが、偶然にも今日は仕事が休みなので一日家に篭っている予定であーるよ。
先ほど、まめさんの記事『好むと好まざると』を拝見した。
http://nine-billion.hatenablog.com/entry/2013/09/16/091733
お好み焼きはもったり過ぎてあんまり好きじゃないので、あんまり好きじゃないとコメントには書いたものの、何だか2口ぐらい食べたくなってきた^^;
食いしん坊バンザイな私は、誰かのブログでラーメンの話題をなどを読むと急にどうしてもソレが食べたくなる。
それこそ好むと好まざるに関わらず。
例えば嫌いな^^;『もつ鍋』の話題だったとしても何だか食べたくなるだろうて。(多分・・)
食べ物の写真を見ても、美味しそうだなぁ・・とは思うけどあんまり後を引く、っつーことが無い。
それより、ソレについて語っているその文章から想像する方が美味しそうだったりする。
ご飯の上に海苔の佃煮が乗っている写真そのものよりも、『炊きたてのふっくらとしたごはんの上に、トロリとした海苔の佃煮を乗せて・・』なんつった文章を読んでいる方が、自分の脳内で自分好みの形態?や味が浮かんできて離れなくなってくるのだ。
あ~お腹すいた^^;
・・って。
そんな事を書こうと思ったんではなくて^^;b
昔読んだ四コママンガ。
会社役員達が何やらケンケンゴウゴウと、ある商品についての企画会議をしている。
『だから、この穴をもう少し増やせば臭いをよりマスキングして・・』
『いやいやそれよりも穴の形状をもっと変えれば・・』
(会話の内容は覚えてないのでテキトー^^;)
で、そんな感じで意見が分かれて対立しだし、やがて皆が激高し遂に掴み合いの喧嘩となる。
それを、今までずっと静観していた一人の社員がぽつりと言うのだ。
『・・ど~でもいいんじゃないの?こんな会社。』
オチとなる4コメ目に、[こんな会社]が作っている商品が示される。
矢印で示された、激しい掴み合いの騒動の原因である商品は、黒電話の受話器にペタリと貼る防臭シートであった。
そうなのだ。
今もあるか分からんが、その頃は受話器に貼る、防臭と芳香を兼ねたシールがあったのだ。
むかし勤めていた会社にもそのシール屋さん?が定期的に来て、一台一台の電話に貼られたソレを回収・交換していたのだねぇ~(懐)
どうかするとど~でもいいようなモノについても(失礼)当たり前だがちゃんとそれを作る人がいて会社があって、日々企画開発され意見を戦わせている。
まあ、マンガはそれを揶揄したものだったのだが、まめさんの記事を拝見して思い出した次第。
まめさんの記事では、ソース会社のHPを見て『お好み焼き』に賭けるその情熱の凄さに感じ入り、改めて、あまり好きではないお好み焼きと向き合った(そんな言葉書いてないけど^^;)というような内容であった。
そうなのだ。
大小あれど、そして当たり前だけど、普段何気なく使っているモノにもちゃんと歴史やドラマがあるのだなぁ・・と、しみじみ思った。
だからモノを大切に、っつー偉そうなことではないが。
食パンの袋の口を閉じる、あのプラスチックの四角いやつにもちゃんと名前があってソレを作る会社があって特許なんかもあるんだろう。
んで、一旦取ってまた嵌めようとしてもなかなか上手く刺さらない、なんつークレームに日々対処すべく検討を重ねているのだろう。知らんけど。
そんなことから不意に子供の頃、母の内職を手伝っていた事を思い出した。
狭い部屋にドーンと置かれた十数個のダンボールに、確かイギリスの兵隊みたいな人形がいっぱい入っていた。
その黒くて長い帽子に星のシールを貼っていくのだ。
どうでもいいような仕事でも、ソレを貼らねば完成しない。 画竜点睛みたいに。大げさ。
子供はシールが好きである。
私も何だか面白かったという記憶がある。
その内職をしている夜の時間は、普段勤めに出ている母といろんな話をする時間でもあったから、かも知れない。
そんなつまらんシールを面白く貼っていた私だったけど、そんなつまらんことをしなくては成り立たなかった生活の中で、母は何を考えてシールを貼ってたんだろ。。
モノにはソレを作る人達や、それを使う人たちの、それぞれの物語があるんだよなぁ・・
そんな分かりきったことをしみじみと思った台風の朝。
*どーでもいいけど『ダンボール』と書いた『ダンボー』の部分だけに 食いついたキーワードは止めて頂きたい!ダンボーじゃなくてダンボールなのだからー!!
・・と、ここまで書いたらきなこさんも、まめさんの記事にトラバされていたことを知る(笑) どんだけシンクロしてるんだ^^;しかも食べ物の話題多し(笑)
『台風とお好み焼き』
http://kinako.hatenablog.com/entry/2013/09/16/114427
うちの父は滅多に料理をしなかった。
でもたまにインスタントラーメンとチャーハンを作ってくれた。
母の作るそれとは違った美味しさがあった。
それは、父の想い出の味、だ。
死んでしまったから、だろうか。
切なくて悲しくて懐かしい、そんな味。