大変よくできました。
これから職場の送別会だっつーのにブログなんぞ書き始めた私である^^;
この間、店で可愛いハンコを見つけた。
『見ました』ってやつ。
いろんな種類の絵の『見ました』があるもんだ。
中でも可愛いのが、可愛くない宇宙人がピースサインをしていてバックに円盤が飛んでるもの。
『見ました』・・と言うより『目撃しました』ですな!
小学校の頃は、宿題ノートやテストなどに先生がポンッと押している、桜の花びらが重なったような、あのハンコが欲しかった。
『見ました』じゃなくて、あの、『大変よくできました』と彫ってある方の。
多分滅多に貰えなかったから(自分の馬鹿さを棚に上げて)くやしいが為にいっそそのハンコを自分のモノにしてしまおうとでも思ったのかも知れない。(そういうことじゃないんだけど^^;)
で、ハンコじゃないんだけど、その頃はやたらめったらいろんなものに、私は自分の苗字を書いていた。
今になってみると親の苦労が身に染みるが、ある時、いいことを思いついたとばかりに、部屋の壁や天井いっぱいにマジックで苗字を沢山書いた。 ・・・バカですな^^;
天井はそのままだと届かないので勉強机(父が作ってくれた簡素なもの^^;)をズルズルと動かしてその上に乗って背伸びをしてまで、だ。
そして。
『お父さん、ちょっと来て~』と、父を、まるで素敵なインテリアをしつらえた部屋に案内するが如くいそいそと部屋まで連れて行って見せた。
(まあ、連れて行ったも何も狭い団地で、2部屋しか無いんだが)
壁だの天井だの、部屋中に書かれた田中(仮)田中田中・・の文字。まるで何かの呪文が書かれたような不気味な部屋であったろう。
父はその場に唖然と立ちすくみ
『花梨! 大変よくできたな!』
・・などと言うわけもなく
『あ~あ~何だこりゃ!!』
・・・と言った。
きっと、怒りを通り越して呆れ果て、その先の、これをどうやって消すか・・という処理で頭がいっぱいだったんだと思う。
で、案の定、母には大変よく怒られた。
当時、母は妹ばかりを可愛がる・・と思い込み、いじけていた私はその分、父の方に懐いていた。
でもやはり、母親、なのだ。
父親っ子でありながら、どこかで母親の気こそを引きたかったのかも知れない。
多分、マジックで書いていたとき、母には怒られるな・・とは思っていたと思う。(いくら何でも^^;)
敢えて母に挑戦していたのか?^^;
でも、父なら・・父なら一緒に面白がってくれるんじゃないかと、そんな風に思っていた。
父という安心な隠れミノの中で、こっそり母の様子を伺う、といいうような姑息ないたずら、というか試し?だったのかも知れん。
今、これ書きながら初めて思ったんだけど。
こうして、母には怒られたものの、一緒に面白がってくれるハズの父は笑いもせず(あたり前だ^^;)ゴシゴシと後始末をさせられ(あたり前だ^^;)ただ、バカなことをしたもんだ、と疲れただけの結果となった。
そんなすっとこどっこいな子供時代を経て大人になった私は今も相変わらず貧乏で、妬み屋で、あまのじゃくで、思慮が浅い。
神様か何かがハンコを持っていたら迷わずペタンと押すであろうよ。
『もっとがんばりましょう』
とさ。
まあ、性格はどうにかなるかも知れんけど、貧乏の方はこれ以上どうしたらよかんべ、てな感じだよ。
このまま絶対に病気もせず安らかに老衰で死ねる、と誰かが保証してくれない限り月々の保険料は払わないといかんし、生活費・税金・光熱費、、生きていく為に払わねばならんものが収入を上回って多すぎる。
だからせめて。
誰にも迷惑をかけずに(ありえないけど)ぽっくりと死ねた時には、誰でもいいから私のおでこにペタンとハンコを押して欲しい。
あの、憧れの、桜のはなびらのハンコ。
『大変よくできました』
・・・と。
それだけであとはほっといていいから(笑)
さて~。あっ!やばい(;;;゜ω゜;;A)
それでは支度して行ってきまふ!!