花梨とうの粒焼き

日々のちょこっとをちょこっと。

匂いと味と。

入浴剤

お風呂に好きな入浴剤を入れ、ソレが入っていた空の袋についた匂いを鼻腔を広げてムーン・・と嗅ぎながらお湯に浸かる。

ちょっと色気の無い?光景でしょうが(笑)

なに、誰が見ているわけでもない。

それが、私には至福のひとときなんですな。

 

まあ、安っぽい至福ですがね。

たまにむせるし。

 

そんなことでそれほど入浴剤、というものが大好きなのだ。

もし百円相当のものを一年分あげる、と言われたら迷わず入浴剤を選ぶ。

出来れば365種類あると尚喜ばしい限り。

 

高い入浴剤はそうそう買えないので、何個かパックに入っている○○の湯、だとかそんなものを買う。

別府の人たちはそんなニセモノ!と、怒ってるんじゃないのかねぇ・・などと思いつつ別府の湯と書かれた入浴剤を入れ、ゆったりと別府な気分に浸る。

でも一番好きなのはいろんなフルーツの香り。

 

 

かなり前だけど。

一度だけスゴイ触感(触感って言うのかな?^^;)の入浴剤を入れたことがある。

寒天風呂、とでも言うべきか。いや、そんな名前じゃないけど。

今はいろいろ出ているとは思うけど、そん時はびっくらしましたよ。

お湯が寒天のように固まっていくのだ。 

その中にむにゅりと入る、その触感!!

寒天に閉じ込められたフルーツの気分ってこんなんだろうよ!

 

いや、この何とも言えん包まれた心地よさは、母の胎内で羊膜に覆われていた遠い記憶が蘇ったんじゃなかろうか、と。

それほどの衝撃だった。

 

お風呂に入ったっつー気はしないけど、また浸かってみたい今日この日。

 

 

 

カップラーメン 

 

よくカップラーメンなどで○○亭の味、などと実際にある有名ラーメン店の名を謳った銘柄があるけど・・

ソレいいの?@@・・と思う。

いや、いいんだろうけど。

許可も当然とってあるだろうし、ましてや○○氏(料理人の名前)プロデュース、なんてのもあるから。

しかし、そのスープなり麺なりの味を見て、よっしゃ~!コレうちの味だわ、と認めたからこその発売なんですよね?@@:

・・・いいの??

 

その名店の味を知らない人にとっちゃーそのカップラーメンの味=その店の味、なわけで。

まあ、誰もそのままの味とは思わんだろうけど。

しかしそこで不味いじゃん・・と思われたらホントは美味しかろうその店のラーメンのイメージダウンになるんでないの?

 

または、美味しい!と思ったとして。

実際にその店に食べに行った気分になられて、じゃあ行かなくていいか・・などと思われたら!?

 

なんだかどっちにしろ、なんだよな・・と思うのだが。

余計なお世話だけど。

 

私も何度か名店の味を謳ったものを食べたことがあるけど、そんなに美味しかった記憶は無いなぁ。

私は、カップラーメンなら、ネギラーメン(どこのか忘れた)。

んで、インスタントラーメンならやはりサッポロ一番が一番。

特に塩味。

 

前に書かれたzankuroさんのブログで[サッポロ一番のみそ味の後味は、トマトプリッツの味と全く同じ]だという藤岡琢也氏も気がつかなかったであろう新説を打ち出していらしたが、私もそれにはまったくなっとくした↓

[性悪日記]  

http://d.hatena.ne.jp/zankuro/20121212

ならば、トマトプリッツを細かく折ってそこにお湯を入れてみたらどうであろうか。

一度やってみようと思う。やらないけど。

 

いや、もっと微妙で奥深いものなのだろう。 そのままの味、ではなく肝心なのは口に残ったその後味が、トマトプリッツなのだからして。

 

サッポロ一番塩ラーメン好き仲間でもあった!(笑)kinakoさんのブログに再び言及です。

『不動の王座』

http://d.hatena.ne.jp/kinakonako/20130107/1357517351

 

 

バタークリームのケーキ

kinakoさんの記事に2度目のトラバ^^;いや、言及(笑)

[父の菓子] 

http://d.hatena.ne.jp/kinakonako/20121228/1356660242

 

 

子供の頃。

うちでは、誕生日などにたまーに食べられた丸いケーキは、必ずバタークリーム味だったという記憶がある。

 

数年前までは近くのケーキ屋さんでも丸いケーキに使うクリームの種類で、バタークリームはまだ健在だった。

それと、生クリームまたはチョコクリームの3種類が選べた。

で、バタークリームは生クリームやチョコよりちょい安めだった。

 その店はつぶれちゃったけど、今でもバタークリームのケーキってあるのかな?

いや、今あるとしたら、昔よりもっともっと美味しくなっているであろう。

 

当時のバタークリームはバター臭いというか、ざらりとした食感が口に残った。 うちで食べていた安いケーキは、だけど。

 

だから、あまりケーキが好きじゃなかった。

同時に、子供っつーもんはケーキが好きなもんだ、というへんな思い込みがあったので『好きじゃない』などと周りに言えなかった。

 

ある日。

クラスのカネモチな子の誕生日に呼ばれ、でっけーデコレーションケーキを初めて食べた。

なんだか他にもいちごやチョコホイップなどでゴタゴタ飾りたてられた、如何にもデコレーションケーキ然、としたケーキである。

その時、あれ??ケーキってこんな味なんだっけ@@:

と思った。

その頃は何のクリームかなんて知らなかったから。

でも多分それは当時はちと高い生クリームのケーキだったんだろう。

美味しいと思ったかどうかは忘れてしまった。

ただ、初めての味にびっくりした・・という記憶のみ。

 

その時のケーキの味は覚えてないけど。。

 あの、狭くてボロい団地で特別な日に食べていたバタークリームのケーキの味は今でも忘れない。

 

口に残るザラザラは、狭くボロい団地の壁紙が剥がれて剥き出しになった砂壁のザラザラ。

ちょっと苦い味は、台所の換気扇からずるりと外の壁まで垂れていた油がオバケみたいだと、クラスのいじめっ子たちの恰好のネタの一つであった、その心の苦さ。

 

決して美味しいとは思わなかった。

でも。

うちでも誕生日にちゃんとケーキが出た、食べた、っていうことで、そいつらをちょっと見返せたような、そんな気分で食べていたんだ。

 

だから。

 

kinakoさんにとっての、特別な食べ物である『きんつば』のように・・

私にとってバタークリームのケーキは特別な味である。

 

 

 

嫌いだけど好き。

不味いけど美味い。

せつないけど懐かしい。