安かろう悪かろう、とは言ってもさ。
おととし、温泉の優待券を貰ったので母にあげた。
普段何もしてあげられないどころか母にした借金も返せない始末。
せめてもの償いのようなつもりだった。
まあ、そうは言っても招待券、ではなく優待券^^;
しかもどこからでも手に入るような代物。(何と無料カタログに付いているものだと後で解って愕然とした!)
値段は半額だけど(8千円ぐらいだったか)ただし2名の利用で、という条件。それを2枚。
母は友達4人で行くことにした。
場所は箱根の山奥。 ボロボロ?と言ってもいいぐらいの造り。
風情がある、のではなく、ただボロボロ^^;
ボロボロだけならまだしも、掃除が行き届いておらずいたるところに蜘蛛の巣が!
何だか暗い部屋にささくれたビニールの(!)畳。
まぁ、と、気を取り直しての食事。
・・・が、これだけ?@@:
・・季節の天ぷらがちょこっと付いて申し訳程度の刺身はあったのだが噛むと水っぽかった。
それに何より、味噌汁が煮えたぎっていた・・・らしい。
煮えたぎってるって、どうよ!?
しかも友達の一人はお椀の底が突然外れて火傷を負った。
お風呂はまあまあヨカッタらしいんだが、隣でお湯につかっていた他の泊まり客から「あの・・ここって、どう思います?」と話しかけられた。
えぇ・・まあ・・と言葉を濁していると
「私たち、優待券で来たんだけど・・それにしても食事も何だし・・ね。^^;
来て後悔してるんですよ^;」と。
それを聞いて始めて母達は自分たちだけがそう思っているわけじゃないことを確信したらしい^^;
旅行から帰ってきて、「せっかくくれたアンタには申し訳ないけどさ・・
何だか最低のところだったよ。悪いけどもう行きたいと思わないわ^^;」
・・・と言われた。
友達にも、悪かったわね><と謝ったらしい。
そう言った時の母の気持ちを思うといたたまれず、またそのホテルに怒りが湧いた。
せめてクチコミでも調べときゃよかった・・。
まあ、クチコミなんて当てになるようでならんのだけど。
イイことなんか特に。
でもまあ、見てみるか・・と。
ええと・・箱根のホテル59件中・・・52位。
・・・・。
当てになるんじゃないのか!?このランキングの低さは!!(;;;゜ω゜;;A)
中には落ち着けて良かった、とか満足しました、なんてのもあったけど。
期待しなければ・・って、期待出来ない宿に行くって楽しいか??
安かろう(その値段は大して安いとは思えないけど)悪かろう、という宿ばかりじゃないのに。
要は、自分がどう思うかなのだ。
他人の評判がどうであれ、母が満足したかどうかが、私にとっての全てだった。
その母が友達に肩身の狭い思いをしたぐらいヒドイホテルだった、ということが全てなのだ。
また一つ、親不孝に親不孝を重ねてしまったような気分になった。
名前を伏せようとも思ったけど、クチコミにも散々載ってることだし、あまりにもあまりにも、なので名前をあげときます^^:
箱根の、『ホテルラクーン』というところでし。