ブログというもの。
私はいくつか好きなブログがある。
その人のブログを拝見しに行くのは、ブログが読みたいから、というのは勿論、だけど今となっては[その人に会いに行きたいから]というのが大きい。
初めて目にした一編のブログ。
それが面白かったり、心の琴線に触れたりして、また後日、訪ねに行ってみる。
そこで、あぁ、やっぱりこの人の書くものに共感出来るなぁ~・・と思う。
同時にプロフを見たり、過去のブログを拝見したりして、なるほど、この人はこういう人か・・と思う。
そこで初めてお気に入り(何か本当はあんまりこの言い方エラそうで好きじゃないけど^^;)になる。
それからは、時間があれば足繁く通う。
きなこさんが前に書かれていたように、それは例えば、お気に入りの[お店]なんである。
ふらりと好きな時に尋ねる。 そのお店の品物を見に、同時に店主に会いに。
そしてコレは、店主がどういう気持ちで飾ったのかとあれこれ考えながら眺める。
そこに並べられた品物はブログで言うとその人のコトバや写真、そして想い。
それを大事に、大事に読ませてもらうのだ。
だから、私にとってのスター☆は、小学校の先生が子供の宿題に[見ました]のハンコウを押すようなもんでは無い。
読ませて頂いてアリガトウ、の☆である。(まぁ、たまにお返しのスターというのもあるけど^^;)
初めて入ったお店の場合。
いくら御大層な品物が並べられていても趣味では無かったり心の琴線に触れなければ、もう行く気がしない。
店主の想いや言葉がソコに感じられなかったら尚更。
それはお客の勝手だし、きびすを返してそれで終わり、なはず。
でも。
たまにイチャモンを落としていくお客がいる。
その客がなじみの客で、店主とは昔ながらの悪友?だったとかなら分かる。
「なんでぇ、不味いなこのタコ刺しは!」(←寿司屋だったの?笑)
「何言ってやがる、オマエの舌がどうかしちまってんじゃねぇのかい?」
「何だとぉー?! 上等でぃ!このタコ!!」
「そうだよ、このタコは上等なんだよ!今頃分かったのかよ?」
「え・・・、あ。 わぁはっは~(`∇´*) こりゃ一本とられた!トクさんにはかなわねぇや。」
「いやいや、クマさんも相変わらず血気盛んで羨ましいこった。」
・・・と、言うような。(´・ω・`) (何ですか?この会話は^^;)
先日。
私のお気に入りのお店の支店の方で(例えすぎて何だか分からなくなっちゃってますが)ソレがあったのだ。
店主がポツリとつぶやいた言葉に、その人は食ってかかった。
(まずその前に、アナタ誰?・・なんだけど。)
それは、初めて自分の店に来た客にいきなりイチャモンをつけられるようなもの。
更に、別の店の商品を見るように押し付けられた。
そのコメントをした人は、店主のお店の品物しか見ていない。
店主を見ていない。
その人が普段どんな生活をし、どんな思いで日々を生きているかを。
そしてその品物を並べたその時の感情を。
私だってエラそうに言えるわけじゃないけど。
でも、少なくとも、そのつぶやきの裏にあるその方の背景は知っているつもりだ。
そして、そこは単にぽつりとつぶやくような場であり、勿論反論や議論なんて求めていないし。
私は、見ず知らずの方のブログやハイクなどにコメントを付けていいのは、共感した場合のみ、と思っている。
自分の考えと違うと思ったらスルーすればいいことだ。
きびすを返してもう行かなければいいことだ。
そして何より、突然現れてのイチャモンは失礼である。
お店の片隅に古びた人形が置いてある。
使い込まれてボロボロの。
それを一瞥しただけで
「古い人形ですね。何でこんなもの飾っておくんですか?」
「あそこのお店に行ってごらんなさい。 もっと新しくて良い造りのモノがありますよ。」と言う。
だけど。
もしそのボロボロの人形が亡くなった母親の形見だったり、孤独な少女時代の唯一の遊び相手だったりする、その人にとっては他のどんな綺麗な人形より想い入れのあるものだったとしたら。
それは、表面では分からないこと。 その店主を知らなければ分からないこと。
ブログの言葉の行間には、そう言った他人には分からないことがたくさん埋められている。
過去のその人のブログを読んで初めて分かる、ということもある。
または、心に閉じ込めた多くを語らず、数行の短い言葉でつぶやいている方もいる。
だからコメントは・・
ソレをも想像して言葉を選んですべき、だと思う。
議論をしたければ、したい相手としかる場所ですべき、と思う。
大袈裟かも知れないけれど、たかがブログなのに、と思われるかも知れないけれど。
でも、たかがブログと思っている人にブログ主を傷つける必要はあるのか。
また。
ある方が書いたものに、いちゃもんでは無いが質問をしていた。
例えばこんな風。 (例によって大袈裟な例え、いきますよー)
自宅で菌を培養しています、と。 すると、その人は書いてきた。
「その菌が育ったらどうするつもりですか?しかるべき場所で栽培しているのですか?」と。
(いや、菌に例えて申し訳ない^^;実際は菌どころかめっちゃ可愛い動物でし)
その質問のウラには、アンタ、先のことを考えてちゃんと育ててるの?
私はその道のプロだけど、素人がそんなもん育てて分かってやっているの?
・・という、謂わば、何というか傲慢な思い上がり。
質問をした本人はそこまでのつもりで書いたわけではないと思うが、もし、リコメに、いやそこまで考えてないですが、などと書かれていたら。。
それこそ、軽い気持ちでそんな大変なものを・・とでも攻撃し
こうしたらいいですよ、ああしたら・・とアドバイスしかねない感じであった。
んで、例えを続けますが。
何を隠そう、その菌を育てていたのはアノ[南方熊楠]さんであったなら、アンタどうすんの?という話である。
ええと・・分かりにくいでしょうか?^^:>
そんなことだってあるのだ。
または。
どんなに好きなブログでも心無いコメントをした為にそのブログを失うことだってある。
以下は、keisukeさんのブログの言葉からの引用。
今日見つけた面白い記事が、明日あるとは限らない。
毎日更新されていた記事が、ある日ぱたっと途絶えるかもしれない。
そういう想像力を私は忘れないようにしている。
ブログはお互いに顔が見えず、素性も分からない。
だから、言葉と言葉が唯一の、その人と繋がる手段。
だからこそ。
好きなブログは大事に読み、大事にコメントする。
そして。
好きじゃないブログや自分の考えと違うブログは読まないし、コメントしない。
または。
どんなに腹が立とうが反論したかろうが、店の入口につば吐いて帰るまねはしたくない。
通わなければいいのだ。
ただ、それだけ。
そこはその人の店なのだから。
*rukaさんのブログにトラバ^^b*
『数式』
http://ruka007.hatenablog.com/entry/2012/10/13/104318
正しいと思うことがいつも正しいとは限らないのだ。
*上記で引用させて頂いたkeisukeさんのブログです。
『ブログを書く時・読む時に大切なキモチ』